青木さんがカフェに込めた「リラックスできる時間」への想い
ー 青木さんは、もともとコーヒーが好きだったんですか?
青木さん コーヒーっていうよりも、「カフェ」という空間の方に興味があったんですよ。
カフェが日常の中にあることに興味があったというか。
ー 「日々、カフェで過ごす時間」に興味があったんですね。
青木さん そう。
だから、このお店の常連さんが来てくれた時に、前の会話の続きが出来たりとか…
気心しれたお客様とコミュニケーションを取れるのが、お店をやっていて一番楽しい時間かもしれない。
ー 以前はキッチンカーをされていたんですよね、それとはまた別物ですか?
青木さん キッチンカーでも常連さんとコミュニケーションはとっていたんだけど、その場所にずっといるわけじゃないんですよね。車だといなくなっちゃうじゃないですか。
だから、お店にしようと思った一番の理由は、常連さんにとっても、「いつもある場所」にしたかったんですよね。
ー 「場所づくり」がしたかったんですね。
青木さん うん。そこから入っているから、最初はコーヒーのこと全然知らなかったんだよね。
むしろ僕も最初は「カフェラテ」みたいな甘いコーヒーの方が好きだったくらいだから。
コーヒーに関しては、お店をやりながら自分の好みの味を探していった感じですね。
ー カフェというスペースに興味をもったきっかけはあったんですか?
青木さん 僕は20代の時にバスケを真剣にやりたくて、海外に住んでいた時があって、その時に毎日通っていたカフェがあったんですよ。
そこで過ごす時間が好きで、ぼんやりとその時にカフェっていいな。と思ったんですよね。
毎日通える場所を作りたくなったんですよ。
最初はコーヒーのキッチンカーから始めて、日々、店舗を出すための場所をリサーチをしていたんですが、コロナの影響で、それが一旦リセットされてしまったんです。コロナで海外旅行客が日本に入って来れなくなっちゃいましたから、ダメだとおもって。
実は、それが無ければ、海外のお客様が集まるような浅草に出店しようと思っていたんですよ。そういう海外から来た方々とのコミュニケーションを取れるような店にしたかったんです。
そんな時に、我孫子駅前に今の場所が空いているのを見つけて、ここに辿り着いたというか。家も近かったので、ここに決めちゃおう。と思い切って出店してみたんですね。
結果的に、グリロケの海外の方が常連さんになってくれていますから、良かったのかも(笑)
ー 我孫子にラグビーチームがあることは知らなかったんですよね。
青木さん はい。知らなかった。ラグビー選手たちがコーヒーが好きってことだって知らなかったし。
そもそも外国人ラグビー選手が我孫子に住んでいることも全く知らなかったので。
だから、まさか我孫子で海外の方と触れ合えるコミュニティが作れるとは思っていなかったんです。
嬉しい誤算でしたね。