憧れの選手たちをカフェという場所で癒す。青木さん WITH TRIANGLE COFFEE

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こんにちは!編集の酒井です。

2024-2025シーズンが開始まで秒読みになってプレシーズンマッチが始まる直前の10月末日。
我孫子駅前にあるWITH TRIANGLE COFFEEの店主・青木さんにお会いしてきました。

WITH TRIANGLE COFFEEの常連さんの中にはコーヒー好きのグリロケの選手たちも多く、青木さんは彼らのリラックスする姿を一番近くでみている人と言っても良いでしょう。

ただ、青木さんのこだわりはコーヒーの味と同等、いや、それ以上にカフェを訪れたお客様がいかに過ごしやすい場所を作るか。というところにあったのです。

口数は決して多くない青木さんですが、話し相手の欲しい言葉をポンと目の前においてくれる。それがまたお店のリラックスした時間を演出している気がします。

そんな青木さんとコーヒーを飲みながら、今季のグリロケについて語ってみました。

聞き手・編集:酒井公太

結果よりも楽しさ。プレーを楽しむ選手たちを見守る喜び

 今まで様々なクルーの方にグリロケへの想いを聞いてきましたが、ホームゲームの会場内で一番冷静にグリロケの試合を見ているのは、青木さんじゃないかな。と僕は思うんですよ。

ハンドドリップでコーヒーを丁寧に入れてくれます。

青木さん いやいや、そんなことないですよ(笑)

 たとえば、グリロケが敗戦した後に、青木さんと話すと負けて悔しいって感情よりも、選手たちの頑張りに対してものすごくフォーカスされた発言を心からしているように感じるんですよ。

そもそも、敗戦した時に悔しさの感情を持っていたりしますか?

青木さん うーん。言われてみれば、あまり悔しいって思ってないかもしれない。
単純に僕はいつもコーヒーを飲みにきてくれる選手たちの姿をただ見ていたいだけなのかも。

 それって本当に他のクルーから見たら特殊な感情だとおもうんですよ。毎日選手たちにコーヒー淹れている人、他に見たことないですから。

そもそもお客様であるラグビー選手たちの試合を応援に行こうって思ったきっかけはなんだったんですか?

青木さん 彼らがラグビー選手だったってことも、最初は知らなかったんですよ。普通にコーヒーを飲みに来るお客様の一人だったので。

ただ、彼らが僕の淹れたコーヒーをものすごく楽しんでいるのが伝わってきたので、それで彼らのやっていることに興味を持ったんですよね。

常連のような形で仲良くなったので、ラグビーの結果よりも怪我せず楽しんでプレーしてもらっているほうが僕も嬉しいんです。その試合の後に、コーヒーを楽しんでもらえれば、僕は満足。

もちろん、勝つのが一番選手にとって良いことだってことはわかってるんですけどね。

 お店に選手が来た時は、どのようなお話をされるんですか?

グリロケの選手たちの憩いの場所

青木さん 選手はやっぱりここにリラックスしに来ているわけですから、やっぱりラグビーのことには触れないようにしてますよ。

例えばティノ(マリティノ・ネマ二選手)は自分の娘のことも知っているから、「最近、うちの子がバスケはじめた」みたいな感じで、スマホで写真みせたり。そんな感じですよ。

マリティノ・ネマ二選手

 本当にひとりの友人として会話をしているんですね。

青木さん そうそう。

 ティノはこのお店を他のグリロケの選手にもお勧めしてくれたって言ってましたもんね。

青木さん あと、最近は吉村紘くんもよく来てくれるんだけど、「あそこのお店、美味しいよ」みたいな感じの話が多いですよね。だから、普通の世間話をしてますよ。

吉村紘選手

 吉村選手って早稲田大学のキャプテンから鳴り物入りで入団してますし、期待も大きいじゃないですか。
だからこそ、頑張りすぎちゃうというか…リラックスすることが必要だと思うんですよね。

そういう意味では、ここでコーヒーを飲むことがとても良いことなんじゃないかとおもったり…

青木さん そうみたい。彼の場合「とりあえず、コーヒー飲みに来ました」って来てくれることもあるので。

本当に何もしない時間を楽しみに来てくれる感じがして。

 まさにサードプレイス的な使い方をしてくれているわけですね。

青木さん 僕にとってはそれが嬉しいんです。

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