こんにちは!編集の酒井です。
今回インタビューさせて頂いたのは、我孫子駅前で不動産業を営む晃南土地株式会社 代表の中澤さん。
高校3年間ラガーマンとして過ごし、お子様もNECのラグビースクールに通っていたというラグビー一家。
さらに、リーグワン発足時より、NECグリーンロケッツ東葛のオフィシャルパートナーも務めていて、今、我孫子でグリロケを一番近くで見ている一人と言っても過言でありません。
地元の不動産屋さんとして、我孫子の「まちづくり(街創り)」を深く考えてきた中澤さんは、グリーンロケッツが今取り組んでいる「地域に愛されるチームづくり」を一体どのように考えていますか?という質問に対して、「会社経営もラグビーのチーム作りも一緒」と前置きした後に、
”ただ「ラグビーがしたいから」ではなくて、「愛する地域のために戦う」という考え方が選手一人一人のプレーの根底にあることが必要だと思います。その意義があって、初めて地域で愛されるチームになると思うんです。”
スパッと答えてくださいました。
僕は正直驚きました。
ここまでさまざまなクルーにインタビューしてきて、グリロケの「あり方」について、こんなに明確な意見を持っている人は初めてだったからです。
もしかしたら、なにか大きなものを成し遂げるには「経営」が必要なのではないか?
チーム作りの本質について、考えるためのアイデアを頂いた気がします。
聞き手・編集:酒井公太
「ただラグビーがしたい」だけでは足りない。

ー 本日はよろしくお願いします!
中澤さん よろしくお願いします。
ー さっそくですが、晃南土地さんは、我孫子エリアを中心とした不動産業を営みながら、過去「NEIGHBORSHIP 我孫子国際交流文化祭 2019」という大きなイベントを手賀沼で主催されたり、駅前にイベントスペースを作ったり、さらに社員の中にも我孫子にある中央学院大学出身の方が多数在籍しているなど、文字通り「地元・我孫子の企業」であることに非常にこだわりを持っているように感じます。
さらに、グリーンロケッツのオフィシャルパートナーもされていますし、そこまで我孫子という土地に対して熱意を注げるのはなぜなのでしょうか。
中澤さん それでいうと、根底として我々は「働く意義」が大事だと思っていまして。
例えば、我が社に在籍するスタッフは我孫子に何かしらの想いがあります。
「我孫子出身」であったり、「我孫子のことが好き」であったり、中央学院大学出身の方は「我孫子で4年間過ごした時間」であったりと、自分の中に「我孫子との関係性」を持っているんです。
スタッフ一人一人が「関係を持った我孫子の街を良くしたい」という気持ちが働く意義になっていると思うんですね。
逆に、このような会社全体の共通認識がないと、何か前に進めようとしてもうまくいかない、と僕は思うんですね。
スタッフ同士で相乗効果が産めないというか。
ー なるほど。全員が同じ目的を共有できているという。
中澤さん はい。
別に会社のことだけではなくて、これはどんなことでも当てはまると思うんです。
例えば、ラグビーでもこれは一緒だと思うんです。
NECグリーンロケッツでも、地域に根ざすための「憧れの街に、憧れの星」という目的を持っている。

この目的を達成するには、所属する選手たちがどのよう想いを持ってプレーしているのかが非常に大事になってくると思うんです。
ただ「ラグビーがしたいから」ではなくて、「愛する地域のために戦う」という考え方が、選手一人一人のプレーの根底にあることが必要だと思います。その意義があって、初めて地域で愛されるチームになると思うんです。
太田GMは今そのことについて熱く考えているようですし、僕もまちづくりの観点から非常に共感する部分はあります。できることは協力したいとおもっていますね。
ー なるほど。
ただ、「勝ちたいから」でラグビーをするのでは「地域に愛されるチーム」になるためのプレー。

我孫子への想いを伝える中澤さん。
中澤さん そのような「戦うための意義作り」を達成するための仕組みは、選手ではなく経営陣が作るものだとおもっているんですよ。
ここは会社の組織作りと一緒で。
まずは太田GMが「憧れの街に、憧れの星」というロングスパンの目的を打ち出している。
これはすぐに達成できる目的ではないわけです。5年〜10年くらいかけて達成する目的なんですよね。
そのためにはさまざまな人の力が必要なんです。
なので、まずは全ての関係者が「憧れの街に、憧れの星」という大きな目的を共有して理解することが大事ですし、その上でチームに関わる個々の関係者の目標を決めて動いていくことが必要です。
ー 今の中澤さんのお話を聞いていたら、「憧れの街に、憧れの星」という目的をグリロケの選手の中で一番理解しているのは、「ニック(フィップス)」だと思うんです。
例えば、ゲーム終了後にチームメイトがユニフォームを雑にしまおうとしていたら、ニックが「自分のチームのユニフォームなんだから綺麗に畳むようにしよう」と提案していたり。
後、僕が偶然見かけたんですが、駅前で率先して街のゴミ拾いをしていたり。
そのようなニックの態度を見るたびに、「憧れの街に、憧れの星」を意識しているな。そのニックがキャプテンになってくれてすごい嬉しかったんですよ。
中澤さん そうなんです。そういう動きがチームの内部に出ることが非常に大事だと思います。
街への想いがチーム内でどれだけ大きく、馴染んでいくか。チームの軸になっていくか…。
そこが今後の、経営陣のチームの仕組みづくりにかかってくるのかもしれませんね。
ー ラグビーの場合だと、チームに関わる人の動きもかなり流動的だと思うのですが…
中澤さん シーズンによって、チームに関わるメンバーは大きく変わってきますよね。
選手もそうだし、スタッフも変わる。
ただ、「憧れの街に、憧れの星」という長い目的は変わらない。変えないでやる必要があるわけです。
その考え方は常に軸に持っておいて、その時にいるメンバーで動いていく必要があるわけです。