NECグリーンロケッツのファン=通称クルーたちの熱い想いをインタビューし、
次のクルーに繋げていくこの企画!
今回は家族全員がグリロケクルーという松崎さん!
お話を聞かせていただいたラグビー経験のある旦那さんだけでなく、奥様や息子さん、娘さんまで揃って熱狂的なファンなのです。
その熱狂はどれくらいかというと…
去年、釜石で雪の影響でギリギリで見送りになった試合があったのを覚えていますか?
あの開催するかどうかがわからなかった試合に、とにかくいくぞ!と家族4人で自家用車で駆けつけるくらいの気合いの入りっぷり。
それ以外にも「グリロケ」と文字が入っているイベントには、常に松崎さん一家は行っているようです。
プロ野球やJリーグなどと比べるとまだまだ有名とは言い難いリーグワンになぜ、ここまでどっぷりとハマっているのか。
実はきっかけは、あの山極選手にあったのだとか…
まずは、元ラガーマンでもある、松崎一家の旦那さまのラグビー愛をとくとご覧あれ。
正月のテレビで流れていたラグビーにものすごい衝撃を受けた中学時代。
インタビュアー酒井:
本日はよろしくお願いします。
そもそも松崎さんはどのようなきっかけでラグビーを好きになられたんですか?
松崎さん:
もともと僕はラグビーをやっていたんです。
ラグビーをやりたいって思ったきっかけが、中学校3年生の時に正月のテレビで、おふくろが見ていた早明戦をたまたま見たのがきっかけですね。
今でも覚えているんですが、早大のフルバックに今泉という選手がいた時の試合です。
実はその試合を見るまでは、高校に入ったらボクシングをやろうと思ってたんですよ。
ただ…その時に初めてテレビで観た映像が本当に壮絶だったというか、衝撃的だったんですよね。
男同士が体をぶつけあって、血とかも出てましたしね。
それで、おふくろに聞いたんですよ。
「このスポーツの名前はなんていうんだ?」って。そこで初めてラグビーのことを知りました。
さらに、今泉選手がボールを蹴る時に、国立競技場の観客がみんな声を揃えてカウントしていたんですね。
「1、2、3、4、5!!」みたいな感じで。
それを見た瞬間、
「面白い!やってみたい!」と思ってラグビーができる高校を、すぐに探し始めました。
そして、すぐに自腹でラグビーのボールとスパイクを買いに行きました。
僕が通っていた中学にはラグビー部がなかったので、卒業まで待ちきれず…
放課後に一人でグラウンドで勝手に練習してましたね笑
インタビュアー酒井:
体力が有り余っていたんですね〜笑
松崎さん:
しかも、その時に、僕が中学の時に入っていた野球部の友達がラグビーにハマったことを知って、たまたま彼が余らせていたラグビーの日本代表対スコットランドの試合のチケットをくれたんですよ。
平尾誠二さんが出ていた試合だったんですが、それを「えどりく」(現スピアーズえどりくフィールド)に見に行きまして。そこで完全にラグビーにどハマりしましたね。
インタビュアー酒井:
全くの初心者でラグビーを始めることになって、最初は怖くなかったですか?
松崎さん:
当時、僕が入った東海大付属高校は最初は試合に出れるだけの選手数がいなかったので「同好会」だったんですよ。
高校2年生になった時に、後輩が入ってきてついに人数が揃って「部」に昇格したんですね。
そんな感じでしたから、ほぼチームメイトもラグビー経験者はいませんでした。
むしろ、「俺たちがチームを強くしてやる。花園に行ってやる」くらいの気持ちでやってましたね。
インタビュアー酒井:
最初からラグビー部がある高校に行こうと思わなかったんですか?
松崎さん:
実は、そこも考えたんですよね。
それで保善高校っていう超名門ラグビー部がある高校も受かっていたんですが、やっぱり自分が未経験だったのという気後れと、あとは家から遠かったみたいなこともありまして。
家から近くてラグビーもできそうな、東海大付属にしたと言うわけです笑
その後、高校最後の引退試合の相手が保善高校だったので、それも面白い縁ですよね。
ラグビー選手を見ていると「こういう人になりたいな」と純粋に思える。
インタビュアー酒井:
大学になってもラグビーは続けられたんですか?
松崎さん:
はい。そのまま僕は東海大学に進んでラグビーを続けるんです。
ただ、そこでは、「ラグビー部」ではなく、「ラグビーサークル」を選んだんですよね。
実は、そこで本当に初めてプレーヤーとしての「壁」を感じたと言うか。
僕がいたそのラグビーサークルは、いわゆる強豪大学の2軍と練習試合をするようなレベルのチームだったんです。そこのチームメイトたちが、高校時代に元花園に出ていたラガーマンなどもいて、レベルがものすごく高くて。
いわゆるデカくて上手い奴が本当に多かったんです。
自身のプレーヤーとしての限界はそこで感じましたね。
ただ、その後もやっぱりラグビーは好きだったので、そこからは観る側に回ったと言う感じです。
実はちょっと心残りがあるのが、僕の代の二つ下の世代の時、東海大学のラグビー部のコーチに今の日本代表監督のエディー(・ジョーンズ)が来ていたんですよ。
しかも、その後に、リーチマイケルも東海大学に入ってきたりして…。
ラグビー部でやっておけば、面白いことになったのになぁ…と、今だから思えちゃいますね苦笑
インタビュアー酒井:
と言うことは、もう何十年もラグビーを観続けているわけなんですね。
そんなにハマる理由って一体何なのでしょう?
松崎さん:
ラグビーって「戦術」もあるし、一方で「野蛮」なのが面白いですよね。
自分がやっていたから余計にそう言う部分がわかると言うか。
あとラグビー選手って基本的に優しい人が多いんですよ。
試合中はみんな厳しそうに見えますし、練習もハードなんですけど、普段はみんな優しい。
だから、高校時代のラグビー部の仲間とは先輩・後輩関係なく繋がりがありますもんね。本当の仲間というか。
ラグビー選手を見ていると、心から「こういう人になりたいな」って純粋に思えますよ。
家族は自分以外、ラグビーの「ラ」の字も知らなかった。ただ山極選手がきっかけで…。
インタビュアー酒井:
松崎さんの奥様もお子さんも、今では毎試合ラグビーを見にきているじゃないですか?
それは元々ラグビーが好きだった方と言うことなんですか?
松崎さん:
いや、うちの妻は本当にラグビーの「ラ」の字も知らなくて、本当に最初は全く興味がなかったようです。
だから、最初は家族とは行かずに会社の部下と一緒にトップリーグの試合とか見に行ってましたからね。
しかもその時は、えどりくへスピアーズを応援しに行ってました。
インタビュアー酒井:
そうなんですね。それでは、どうやって家族とラグビーに観に行くきっかけを作ったんですか?
松崎さん:
最初は休みの日にウチの妻を育児からフリーにさせるために、子供二人だけをラグビーに連れて行ったんですよ。
それも別に子供達がラグビーを見たいって言ってたわけでは無く、
「お父さんがラグビーを観ている間は、iPadの動画をお菓子食べながら見ていていいよ。」
みたいな約束で連れ出してました。
ラグビーが終わった後は、「動画たっぷりみてつかれた〜」みたいな感じでしたね。子供は。
インタビュアー酒井:
じゃ、その時も特に家族はラグビーにハマっていないわけですね。
その後、家族でハマるきっかけがなにかあったということでしょうか。
松崎さん:
そう、そのきっかけが実は、山極選手だったんです。
そこから、家族全員がハマったんですよね。グリーンロケッツに!!
(続きます。)