NECグリーンロケッツのファン=通称クルーたちの熱い想いをインタビューし、
次のクルーに繋げていくこの企画!
第三回目は天王台にある「ゆう治療室」の近藤先生。
グリロケのサポートチームでありながら、選手たちを治療する先生でもある近藤さん。
ある意味、戦う選手たちを一番近くで支えるサポーターと言っても過言ではありません。
そんな近藤先生のグリロケへの熱き想い!とくとご覧あれ!
「ゆう治療室」さんについて
近藤さんの地元でもある天王台の住宅街の中にある「ゆう治療室」さん。
今の場所で開業して20年目になります。
「治療で地元に貢献したい」という気持ちで、地元の患者さんの悩みに寄り添いつつ、
グリロケの選手たちなどリーグワンで活躍するラグビー選手たちや、地元の競輪選手のようなアスリートもこぞって通う。まさに天王台のゴッドハンド!
幅広い層に愛される治療室となっております。
また地域活動にも積極的に参加されているようで、地元のお祭りに治療室の常連のアスリートたちを招待するなど、天王台の盛り上げにも貢献されています。
今回のインタビューは、「味日和のマスター・小松崎さん」をほぐしながらお受けして頂きました。
側から見ていて嫉妬するくらい…とにかく気持ちよさそう!!
ぼくもいつかは治療を受けてみたいです!
(予約は常に埋まっていそうなので、一ヶ月先まで見ておいた方が良さそうです。)
グリロケを応援することで、地元とのつながりがより強くなった。
インタビュアー酒井:
近藤さんがグリーンロケッツのサポートチームになろうとおもったきっかけを教えてください。
ゆう治療室・近藤さん:
もともとラグビー選手とは繋がりがあったんですよ。
ただ、あくまでそれは患者としてみているような形で。
今のように「熱狂的にラグビーを応援する」という感じではなかったんですよね
それが変わったのが、元グリーンロケッツにいた「田村優」選手の存在です。
彼もウチに来てくれる選手の一人だったんです。
彼が2019年に日本代表になったり、サンウルブズという世界を相手にするチームの中で活躍する姿を画面越しに見る機会が増えたんですよ。
それもあって、ラグビーの面白みに気付いたんです。
また、ちょうどそのタイミングで、た日本のラグビーがプロ化する「リーグワン」が開幕するというニュースがあったんです。
その絡みグリロケの当時新入社員の広報・有馬さんが来院してくれたんです。
彼女から詳しいお話しをお伺いしてサポートさせていただくことになったんですよ。
インタビュアー酒井:
有馬さん、すごいメンタルですね!
サポートチームに入ってから、ラグビーとの関わりがどのように変わっていきましたか。
ゆう治療室・近藤さん:
グリロケを応援する「クルー」同士の横のつながりができましたね。
味日和で川村慎選手のグリロケからの送別会に参加した際に、マスターに「ラグビーに対する熱い想い」を聞いたのと僕がマスターと同じ出身中学(我孫子中学校)の後輩だということに気づきまして(笑)
一緒に柏の葉スタジアムで応援するようになったんですよ。
その辺りから、グリロケの選手たちもウチに固定で治療を受けにくる人が増えて。
そうなってくると、もう本腰を入れてグリロケを応援をしようという感じになったわけです。
最後の最後で大逆転があるところがラグビーの魅力。
インタビュアー酒井:
ラグビーのどの部分に興味を感じたのでしょうか?
ゆう治療室・近藤さん:
僕の場合は治療にあたってラグビーのことを知る必要があったんですよね。
患者がやっているスポーツに対して理解しないと、身体のどの部分にアプローチすべきかわからないんです。
ラグビー以外でも同じですが、自らの目で観戦したり、時にはやってみたりしないとわからないことが多いんですよ。
そういった観点からもラグビーには興味がありましたね。
インタビュアー酒井:
なるほど。
では、ラグビーに魅力を感じたきっかけなどありましたか?
ゆう治療室・近藤さん:
2015年の日本VS南アフリカ戦ですね。大番狂せと言われたあの試合です。
その時はテレビで観戦していたんですが、終盤に日本が南アフリカん逆転するチャンスが来たわけです。
ただ、逆転の「トライ(7点)」を狙うのではなく、もっと得点の可能性が高い「キック(3点)」を選べば確実に引き分けで終わることができる試合だったんです。
僕はその時「同点でもいいじゃないか」くらいに思っていたんです。
ただ、その時の日本代表は勝ちに行くためにリスクの高い「トライ」をあえて獲りに行くプランを選んだんですよ。
「えっ」と思わず声が出るくらい驚きましたが、日本はその後トライを獲って勝ったんです。
その時の感動が大きかったですね。
僕自身はサッカーをやっていたんですが、ラグビーと違って1点ずつしか入らないですよ。
ラグビーは一気に入る点数に幅があるじゃないですか。大逆転があるスポーツなんですよ。
最後まで諦めない展開がある。そこが最高に面白いと思いましたね。
人、ラグビー選手の「起き上がり」の速さから、責任の価値観が変わった。
インタビュアー酒井:
ラグビー観戦を真剣にはじめてから、ご自身の生活でなにか変化はありましたか?
ゆう治療室・近藤さん:
「責任の感じ方」について価値が変わりましたよね。
団体で行うスポーツ競技の中でもラグビーには
「ONE FOR ALL. ALL FOR ONE」
という言葉があるように、チームの誰か一人に責任を被せるようなことはしないじゃないですか。
仲間のミスを責めるのではなくて、カバーするという価値観は自分にとっても大きな影響がありました。
あと、ラグビーってタックルされた選手はすぐに立ちますよね。
僕がやっていたサッカーでは倒されたら、戦術として「わざと立たない」みたいな部分もあったんですよ。
インタビュアー酒井:
倒されたことに対して「演技」的な部分が入ってくるんですね。
ゆう治療室・近藤さん:
そうなんですよ。
実は、僕が電車に乗っている時に小学生くらいの子供が
「ラグビーの選手って倒されてもすぐに起き上がって、かっこいいよね!」
と話しているのを耳にしてしまって。
子供でもそう思うんだ!!とびっくりしたことが今でも記憶に残っていますね。
インタビュアー酒井:
そんなボロボロになりながらも立ち上がるラグビー選手の身体を治療されている時に、何か感じるところはあるんでしょうか。
ゆう治療室・近藤さん:
ラグビーが社会人チームからプロ化「リーグワン」になってからは特に思うところがあります。
社会人チームの時には、選手たちは基本「社員選手」なので試合に出なくても一定のお給料はもらえるわけですよ。
ただし、今のようにラグビーがプロ化すると、試合に長期出れないと年棒減額や解雇されてしまう選手がいるわけですね。
なので、最近ウチにくるラグビー選手たちは
「なんとか次の試合に出られる身体にしてくれ。」
と言ってくるパターンも多いですね。
そういう選手ほど、なんとかしてあげたい!って思っちゃいますよね。
プロ意識を感じる「尾又 寛汰」選手が推し!
インタビュアー酒井:
そんな近藤先生の推しのグリロケの選手は誰でしょう。
ゆう治療室・近藤さん:
尾又 寛汰選手ですね。
亀井 亮依選手の紹介で最初ウチに来たんですが、治療を受け終わった最初の日に、
「先生、月2回予約をいれさせてくださいよ。」
と言ってくれたんですよ。
今まで見てきたラグビー選手の患者の中で、そこまで大胆に自分の主張を言ってくる人はいなかったんです。
ただ、尾又選手だけは違いましたね。自分の身体のケアを人一倍考えているのもやりとりで感じました。
常に試合に出たいというプロ意識をものすごく強く感じたんですよ。感情も前に出るタイプですしね。
昨シーズンの入れ替え戦の後も、ひたすらその結果についてウチでも悔しがっていました。
そういう思いを、僕は応援したいんですよね。
今シーズンはD1に返り咲いて嬉し泣きをしたい。
インタビュアー酒井:
来シーズンに向けて、グリロケにたいして伝えたいメッセージなどあればお願いします。
ゆう治療室・近藤さん:
やっぱりD1に返り咲いてほしいですよね。
できれば、昨シーズンの入れ替え戦の時は泣きそうなくらい悔しかったので…。
尾又選手のトライでその借りを返すことができたら、本当に泣いてしまうかもしれません。
次のインタビューはネギ農家の「花島さん」
インタビュアー酒井:
近藤さんが次にインタビューを回したい熱烈なグリロケクルーをご紹介いただいてもよろしいですか?
ゆう治療室・近藤さん:
いつも柏の葉でいっしょに応援しているネギ農家の花島夫妻ですね。
それこそ、味日和でもグリロケの選手たちと一緒にお酒を酌み交わすような熱烈なクルーですよ。