NECグリーンロケッツのファン=通称クルーたちの熱い想いをインタビューし、
次のクルーに繋げていくこの企画!
今回は地元・柏のスポーツを盛り上げるために、企画から取材までをパワフルに行っているフリーアナウンサーの岡田亜紀さん。
柏市の公式サイトで「アッキーのカシスポ応援し隊っっ!」という連載もお持ちのライターでもあります。
元々、柏レイソルなどの地元チームを応援する仕事をする一方で、実はラグビーについてはそんなに興味がなかったという岡田さんですが、グリロケの選手をインタビューしてから、じわじわとハマっていったそう。
「たった1プレーで、ものすごく感動できるスポーツ。ほんっとにラグビーって面白い!」
と、興奮気味に語ってくださり、今ではすっかりグリロケの熱狂的なクルーです🏉
とにかくグリロケを応援したくて、自ら選手へのインタビューを企画しているという点で、我々「トライグリロケ」とは同志とも言える彼女。
D1に選手とクルー、全員で一緒に戻りたいという熱き思いを受け取ってくださいませ!!
「一つのトライ」でもらえる感動の大きさが衝撃的だった。
インタビュアー酒井:
本日はよろしくお願いします。
岡田さんはグリーンロケッツの選手の取材なども行っていらっしゃいますが、元々ラグビーは好きだったんですか?
岡田さん:
実は最初はそうでもなくて。元々ラグビーと接点はあったんですよ。
主人がプロスポーツ選手のトレーナーをしていまして、ケアする選手の中にはラグビーの選手もいたんですね。
それこそスピアーズの立川選手やキューデンの山田選手などにお会いしたこともあるんですが…。
当時の私はラグビーそのものに興味が持てなくて苦笑
私がずっと好きだったサッカーや野球と違ってルールも難しく思えたし、誘われて試合を見にいっても何が起きているのかわからなかったんですね。
ただ、その後、NECがリーグワンに参加するにあたってホストエリアが「東葛」になったと知ったんです。
仕事で地元・柏のスポーツを盛り上げるための活動を行っていたこともあって、ラグビーを理解はできていないけど、取材には行ってみようと思ったんですよ。
私はスポーツ競技の技術的な部分から選手に取材するのではなく、選手一人一人が持っている「人となり」を聞いていくスタイルで取材を進めていたので、ラグビー選手のお話もお伺いしたいと思えたんですね。
それで、取材を受けてくださった時に来てくれた選手が、尾又選手とラウイ選手、アセリ選手だったんです。
その時にお話をお伺いした感じがものすごい好青年…好印象だったんですよ。
それで、改めて自分からラグビーを見に行きたい!応援に行きたいって思えたんですね。
逆に私から「ラグビーを見に行きたい」という言葉を聞いた時は、主人はびっくりしてました笑
そして、主観的に観戦に行くと気づくわけです!!ラグビーの持つ他のスポーツにはない選手と選手のぶつかりあいの面白さに…。
あとはインタビューさせていただいた尾又選手が、試合終わったあとボロボロで傷だらけになっているのに応援に来ている私たちを見つけて挨拶に来てくれたんですよ。そういうのも嬉しいし、かっこいいな!と。
あとは昨シーズンのダイナボアーズ戦での尾又選手の決勝トライ!
あのプレーには本当にしびれました!!
野球のヒットやサッカーのゴールには全くない。
ラグビーの一つのプレー、一つのトライでの感動がすごかったんです。衝撃的だった。
その感覚をまた味わいたいって思って、今ではとにかくラグビーの試合を見に行くのが楽しみになったんですよね。
抜群の注目を浴びているのに、人一倍礼儀正しい吉村 紘選手。
インタビュアー酒井:
岡田さんは、今ではかなりの頻度でグリロケの方とお仕事しているイメージがありますよね。
岡田さん:
そうですね。私はもともとスポーツ選手に取材するのが仕事ですから、グリロケとももっと関わっていきたいとおもったんですよ。
それで色々な方にお声がけさせてもらって、グリロケのイベントの司会だったり、柏市の広報誌に記事を書かせてもらったりしていると、どんどん選手の人となりも見えてきて好きな選手も増えていったんです。
インタビュアー酒井:
中でもお会いして印象的だった選手はいますか?
岡田さん:
寛汰選手はやっぱり印象的だったけど…吉村 紘選手かな。
彼が出演したトークショーで司会をやった時に受けた印象ですが、抜群に礼儀正しいイメージがありますよね。
いつも向こうからきちんと挨拶にきてくれるんですよ。
あとは、彼が受けている注目度の高さも凄いですよね。
怪我の影響もあって、今シーズンは出場の機会に恵まれていないようですが…本当に見たかった…。
ラグビー選手が持つアットホームな雰囲気を皆に知ってほしい。
岡田さん:
ただ、そうやってラグビーのことを知っていくとだんだんと柏でのラグビーの盛り上がりが今ひとつだということにも気がついてくるわけです。
こんなに近くにプロスポーツ選手たちが最高の試合をやっている幸せな状況に街が気がついてないんですね。
インタビュアー酒井:
そうなんですよね。みんな知らないんです。
岡田さん:
そう。柏の街のカフェでも選手をよく見かけるんですよ。
私みたいに一旦、好きになると選手が見えてくるんですけど…ラグビーを知らない人はやっぱり気が付かないんです。
話しかけたら、ものすごい気さくに話してくれるのに…。
インタビュアー酒井:
ラグビー選手ってプロスポーツ選手の中でもダントツで気さくですよね。
岡田さん:
ラグビー選手って本当にアットホームなんですよね。
試合の時に選手が家族をスタジアムに連れてきたりするじゃないですか。あと練習試合の時にグラウンド横でバーベキューやったりとか…。あれって他のスポーツだとありえないことなんですよ。
そういうことも衝撃的だったなぁ。
インタビュアー酒井:
彼らはラグビーを楽しむのと同時に、人生を楽しもうとしている人が多いですよね。
岡田さん:
うんうん。そういうこともラグビーを知らない人に伝えたいですよね。
ラグビー好きな子供ができる環境づくりが大事。
岡田さん:
実は私の息子は4歳くらいから小6までずーっとサッカーをやっていたんですが、去年の夏から、ラグビーに転向したんですよ。
インタビュアー酒井:
えっ!それは息子さんが自ら選んだということですか。
岡田さん:
いやいや…笑
親の私たちが勧めたんですよ。
息子は、同年代の中ではかなり体格が良くて、主人はずっとラグビーを息子に進めていたんですが、母親の私は嫌だったんです。だって、ラグビーって怪我がつきものですし、むしろ主人に勧めるのをやめてって言ってたくらいですから。
でも、ラグビー選手と関わっていくうちに、むしろアリなんじゃないかと考えが変わってきたんですよ。
というのも、ラグビーって競技の特性上、さまざまなポジションでやることが全然違うじゃないですか。
サッカーだと絶対に足が早い方がいいんですけど、そうじゃなくてもいいポジションがラグビーにはあったりとか。
そういう一人一人の特徴や才能を活かせるのがラグビーだと思ったんです。
あとはノーサイド精神ですよね。自分のチームだけではなく、相手のチームへもリスペクトを持って行うという考え方が本当に良いですよね。
私がラグビーにノリノリになったことで、家族でグリロケの試合を見にいくようにもなっていて、ラウイ選手とか息子のことを覚えてくれたりして、それも嬉しかったんですよね。
そんなふうになってからは、息子の方も、家で見る動画がサッカーからラグビーの録画に変わっていって、それで遂にラグビー体験教室にいって転向したって感じですよね。まだ「タックル怖い」って言ってますけどね笑
インタビュアー酒井:
息子さんにとっても、ラグビーをやる良い環境が揃ったんですね。
例えば、息子さんの学校のお友達でラグビーをやっているお子さんはいるんですかね?
岡田さん:
それは、いないんですよね。柏はまだやはり「サッカーの街」ってイメージが強いですから。
公園でラグビーボールをつかって遊んでいるのも見かけないですよね。
それこそ、息子が幼稚園の時に仲が良かったお友達でお父さんニュージーランド出身のご家庭があって、小学校入るタイミングで日本からニュージーランドに戻られていったんです。
で、久々にその方にご連絡したら
「今日も隣のグラウンドでラグビーやってて、歓声がずっと聞こえてた。」みたいなことを聞いて。
そういう環境っていいなぁ。って思いますよね。
もっと選手たちが、女子の目に触れるキッカケが必要なんです。
岡田さん:
あと、グリロケって練習グラウンドを公開してないじゃないんですか。すごいもったいないなぁっておもうんですね。
サッカーや他のチームみたいに選手たちの姿を見せる機会が少ないのはファンを増やすには少しハンデを背負っている感じがするんですよ。
インタビュアー酒井:
確かに「単純接触効果」みたいな形で、ラグビー選手を目にしたり触れ合う機会が多ければ多いほど、市民の方ももっとすきになるかもですよね。
岡田さん:
そうそう!もっとオープンにしたら、たまたま近くに住んでいる人なんかがグラウンドに行って、
「あぁ…宮宗くん…カッコイイ…。」
みたいになるかもしれないじゃないですか!そういう「イケメンを見にいく」目的でも良いと思うんですよ。
インタビュアー酒井:
確かに。理由はどうあれ。
岡田さん:
ラグビーのイメージで「やたらでかい男の人」みたいなのが一般的にあると思うんですけど、それを払拭したいんですよ。サッカー女子なんか特にイケメンが好きですからね。
しかも、まだラグビーに関しては競争相手が少ないから、今のうちに目をつけておけば選手にも覚えてもらいやすいし笑
インタビュアー酒井:
ブルーオーシャンですよね笑
岡田さん:
性格も良くてイケメンで競争率も低い。
こう言った選手たちに触れ合えるきっかけが本当に今、必要なんですよ。
推し選手は見えないところで努力しているカンタとコウ!
インタビュアー酒井:
岡田さんにとって難しい質問だと思うんですが、推し選手はどなたですか?
岡田さん:
それね…。本当にみんな良い選手だから。
でも、やっぱり一番最初にラグビーを好きになるキッカケを作ってくれた尾又 寛汰選手かなぁ。
彼に関しては、ラグビーに対する想いが本気なんですよ。
本気でグリーンロケッツを優勝させたいって思ってますし、オフの時もトレーニングをしているみたいだし。
あと、試合に臨む姿勢ですよね。なかなかトライが取れなくてもどかしかったことがあったみたいな考え直したという話も試合後の囲み取材で聞いてます。
一見、派手に見えるんですが、裏では地道に頑張っている選手なんですよね。
あと、もう一人は吉村くん。
みんなに期待されている選手なのに、怪我の影響でまだまだ出場できていないじゃないですか。
しかも、彼も真面目に練習するタイプですから。
そんな彼がいざ試合にでて活躍した時に、
「やっぱり、吉村はすごいな!」って言いたいんですよ。わたし。
インタビュアー酒井:
期待を裏切らない瞬間を見たいってことですね。
岡田さん:
そうそう、私、もう彼に伝える練習をいつもしてますもん。
(手を叩いて)「吉村くん、やっぱり凄い選手なんだね!」って!!
戻りましょう!D1に。そして涙はリーグワン優勝まで取っておきます!
インタビュアー酒井:
それでは、最後にグリロケの選手たちにメッセージをおねがいします。
岡田さん:
戻りましょう。D1に。
戻らないと試合数が少なくても選手たちにも会う機会もへっちゃいますし。
街へのラグビーへの盛り上げは私たちが頑張りますから、一緒にD1に戻って柏の葉でまた会いましょう。喜ぶ準備は既にできてます。
ただ、泣くのはまだまだ先だと思っていて。本当のゴールはリーグワン優勝だと思うんです。
そこまで、涙は取っておきますから!