NECグリーンロケッツのファン=通称クルーたちの熱い想いをインタビューし、
次のクルーに繋げていくこの企画!
第六回目は、地元の我孫子で食品加工業を営む風土食房・坂巻陽介さん。
ご自身も我孫子高校でラグビーをやっていたラガーマンでもあります。
「ラグビーと同じように、個性が活きるチーム作りを会社でもしていきたい。」
と、伝えてくれた坂巻さん。
その顔にはグラウンドを降りた今でも、しっかり心にラグビー魂が宿っているのだと感じました。
「株式会社 風土食房」さんについて
「家族や大切な人に安心して食べてもらえる、風土に根ざした食品をつくろう」
をスローガンに、地元の我孫子市と柏市に二つの工場を構える風土食房さん。
今回インタビューを受けてくださった代表取締役の坂巻さん。
実は大学を卒業後、青年海外協力隊でパナマに渡っていたことも。
海外で「保存が効く食品」の大事さを実感した後、食品加工の一番難しい分野を学ぶために、酒蔵で杜氏の修行を経験したこともあるという経歴の持ち主です。
その後、有名企業のプライベートブランドの加工食品などを作り事業を行いながら、地元の食材に根差したオリジナルブランドの食品も展開!
坂巻さんの経験と地元愛が詰まった加工食品が工場の展示場にはずらっと並んでいました。
私も地元の柏幻霜ポークを使った「肉みそ生姜」の瓶詰めをいただいたのですが、肉の旨みと生姜のシャキシャキ感が最高!!噛んでいるのが楽しくなるような逸品です!
ぜひ見かけた際には、お手にとってもらえればと思います。
グリロケとの最初の出会いは「カレー作り」だった。
インタビュアー酒井:
風土食房さんはNECのサポートカンパニーにもご参加されていますが、そこへ参加されるきっかけについて教えていただけますか?
坂巻陽介さん(以下坂巻さん):
最初のきっかけとしては「カレー作り」なんですよね。
グリーンロケッツの選手が考えたカレーを商品化したいということで、我が社にご提案がありまして…
それで、レトルトカレー作りをお手伝いしたんですよ。
その経緯もあって、グリロケのサポートチームにも参加しようと思い立ったのがきっかけですね。
(今は終売、、、食べたかった!!)
インタビュアー酒井:
風土食房さんならではのつながり方ですね!
坂巻さんは地元が我孫子だったと思うのですが、幼少期からグリーンロケッツのことは知っていたんですか?
坂巻さん:
私は昭和48年生まれなんですが、子供の頃には正直、グリロケのことはあまり意識していなかったんですよね。
多分NECの我孫子事業場のラグビー場も、私が中学生に入るくらいの頃に出来たんじゃないかなぁ。
本格的にグリーンロケッツのことを意識し始めたのは、私が地元の我孫子高校のラグビー部に入ってからですよね。
インタビュアー酒井:
僕は昭和54年生まれで、静岡の浜松市で育ったのですが、地元にラグビー部を持っている高校があまり見当たらないイメージだったんですよ。
千葉の我孫子あたりには、結構ラグビー部を持っている高校が多いんでしょうか。
坂巻さん:
多かった。というのが正しいでしょうね。
県立高校であれば、ほぼラグビー部を持っていたイメージですね。
特に偏差値が高い学校がラグビー部を持っているイメージがありました。しかも強かったんです。
ただ、今となっては私がでた我孫子高校でも部員が一桁という感じになってしまっていて、他校と合同チームを組んで試合に出るような状態ですよね。
インタビュアー酒井:
そうなんですか。坂巻さんが高校の頃は、ラグビーの競技人口が結構多かったんですね。
坂巻さん:
それは、やっぱり「スクールウォーズ」の影響があったからです笑
インタビュアー酒井:
やっぱりそうなんですね!!
坂巻さん:
あったんですよ!
実はスクールウォーズは私よりも少し上の世代のドラマなんですよ。
ただ、私は三人兄弟の末っ子で、上の二人の兄が、二人ともラグビーをやっていたんですよね。
その影響もあって、やっぱり小学生〜中学生くらいにはスクールウォーズの話はしていましたよね。
そういった形でラグビーをやっている子供はその当時多かったんですよ。
インタビュアー酒井:
スクールウォーズ…そんなに偉大な物語だったんですねぇ
ラグビーをプレーしていた時の思い出は一生もの。
インタビュアー酒井:
その後、ラグビーはどのくらい続けていくんですか?
坂巻さん:
高校3年間と、大学に入ってからも高校の時ほど熱心ではなかったのですが、学部ごとにチームがあったので続けていましたね。
インタビュアー酒井:
それだけ続けられるラグビーの魅力ってなんでしょうか?
坂巻さん:
一緒にプレーしている人との距離が、ものすごく近いということでしょうかね。
怪我と隣合わせの状態でやっているようなスポーツですから、そういう状況で一緒に仲間と過ごすと、ものすごく友情意識が深まりますよね。いまだにラグビーをやっていた面々とは連絡を取り合いますしね。
実は我が社にも高校時代のラグビー部の後輩を招いたりもしています。
そういう感じでラグビーは、人と人のつながりがものすごく密接なのが他のスポーツとの違いだと思います。
インタビュアー酒井:
ラグビーで試合後に「ノーサイド」になった時は、対戦相手ともやはり仲良くなるものなんですか?
坂巻さん:
実際のところ、高校の時は「悔しい」という気持ちが前に出ちゃって…試合後すぐに、そうはならなかったですねぇ笑
負けたっていうことを突きつけられると悔しくて。
ただ、試合がおわってから何年もたった後ですよね。
大人になってから、昔の対戦相手に会って、試合の思い出話をする機会があると、ものすごく距離が縮むのが早いですよね。
インタビュアー酒井:
その当時の思い出が一生の宝物として残るんですね。
本当にラグビーの体験談をする方っていい顔されますよね。
坂巻さん:
そうですね。一生忘れられない思い出ですね。
ラグビーは一度やると引きずられるというか…そういう感覚が残る面白いスポーツですよね。
ラグビーと同じく「個性」を活かし切れるチームに会社をしたい。
インタビュアー酒井:
ラグビーから得られた価値観で、今でも役に立っていることなどありますか?
坂巻さん:
そうですね。今、私は会社を経営する立場にあるのですが、そこでもやはり、ラグビーのようなチーム作りをしていきたいと考えています。
イメージとしては、一人一人が個性を活かし切れるチームを作りたいと考えているんですよね。
インタビュアー酒井:
まさに、ラグビー的な…。
坂巻さん:
はい。本当にその通りなんですよ。
ラグビーのように15人の個性溢れる人間を集めて、会社をみんなで盛り上げていく。
いろんな人の個性が混じり合った結果、物事がうまくいっているというような会社作りをしていきたいんですよね。
私のイメージですが、ラグビー部出身の方ってスポーツ万能じゃない方が多いイメージなんですよ。
バスケとか野球はあまり上手じゃない。一見不器用なんだけど、ラグビーのあるポジションをやったらものすごい力を発揮する…みたいなイメージです。
高校のラグビー部ではそういうデコボコした連中が集まって、3年かけてチームを作っていくということをやっていましたね。
インタビュアー酒井:
お互いの個性を認め合うというような形でチームを作っていったんですね。
坂巻さん:
風土食房というチームでも、我が社だから個性を発揮できるようなメンバーを一人ずつ増やしていきたいと思っているんです。
推しは期待の新人「吉村 紘」選手!
インタビュアー酒井:
グリロケの中で推しの選手がいれば教えてください。
坂巻さん:
私が期待しているのは、早稲田大学でキャプテンを務めていて、去年入ったばかりの吉村 紘選手ですね。
去年の早稲田大学は、全国大学ラグビーフットボール選手権大会で帝京大学と決勝を争うくらいの強豪だったんですよ。
そのキャプテンがNECグリーンロケッツに入ることを選んだことに非常に興味があるんですよね。
他のチームに行く選択肢も多分あった中で、あえてNECを選んでくれた彼の心意気に惹かれますよね。
ラグビーにはスター選手はいらないってよく言われるんですが、レメキ選手のような闘志むき出しのキャラがいることでNECにもいい影響が出たと思うんです。
さらに、彼のようにチームの顔になるような選手がいると盛り上がるじゃないですか。
そういう存在に吉村選手はなってくれると期待しています。
次回は「らーめん豆でっぽうの梶野 学さん」
インタビュアー酒井:
それでは、次にインタビュー記事を見てみたいグリロケ推しの方をご紹介いただけますか?
坂巻さん:
天王台の「豆でっぽう」の梶野くんはどうでしょう。
彼は私の我孫子高校ラグビー部の後輩にあたるんですが、平日でも結構行列ができるくらいの人気のお店で。
グリロケの選手の皆さんもよく食べに行くラーメン屋さんですよ。
グリロケのチームカラーが見える試合をやってほしい。
インタビュアー酒井:
それでは、最後に今年のグリロケに声援をおねがいします。
坂巻さん:
まず言えるのは…やはり勝ってほしい。
その上で、「チームカラー」が見えるような試合をたくさんしてほしいと思っています。
プレーに「チームカラー」がしっかり出ているチームは本当にわかりやすいじゃないですか。
去年までのグリーンロケッツはそれが見えにくい試合が多かったと思うんです。
グリーンロケッツのラグビーはこういうものなんだ。
というのが見えてくると、観戦している側も応援しやすくなる。
もっと観戦が楽しくなると思うんです。
勝つことも大事ですけど、やはり「チームカラーが見えてくる」ことも一緒くらい大事だと思います。