【推せ推せ!グリロケ!クルーの輪】ふるとね農産・花島夫妻

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NECグリーンロケッツのファン=通称クルーたちの熱い想いをインタビューし、
次のクルーに繋げていくこの企画!

第四回目は、グリロケの練習グラウンドのすぐ近くでねぎ農家を営んでいる「ふるとね農産」の花島夫妻。

選手たちの練習する声を聞きながら、日々、ねぎを育てているるお二人。

今では、その育てたねぎをグリロケの選手たちに寄付するほどの大ファンに!

そんなグリロケ大好きなお二人から、ラグビーを通して得られた新しい価値観についてお伺いしてきました。

目次

ねぎ農家「ふるとね農産」さんについて

NEC我孫子グラウンドのほど近くに畑を構え、日々、農業に精を出されている花島啓介さん、未来さん。

東日本の震災をきっかけに「自分自身で何かやりたい」と考え独立を決心したご主人の啓介さん。

地元・我孫子の農家に弟子入りし、海外農家にホームステイしながらの研修、そして、ねぎ農家として独立。

取材時に畑を見せていただきましたが、鮮やかな緑色のネギたちがズラーっと健やかにならんでいました。

実はお土産に何本か頂きまして…焼いて塩を振って食べると、ジューシーな甘味が口の中にジュワッと!

地元・我孫子の焼き鳥屋さんなどでも、味わえるそうですよ。

会社勤めではない生活を求め、大好きな「ねぎ」を育てる農業の道へ。

「ねぎが本当に大好き」と語るご主人・花島啓介さん。

インタビュアー酒井:
花島さんが「ねぎ農家」になったきっかけを教えていただいてもよろしいですか?

花島啓介さん:
もともと私は会社勤めをしていたんです。

ただ、(東日本の)震災をきっかけに、自分自身で何かやりたいと思うようになったんですよ。

そう考えている時に、実家がある我孫子にほど近い柏の農家でアルバイトを募集しているのを見つけたんですね。

「あぁ、農業という働き方もあるのか」

という感じで働き始めたところ、これが面白くて。

農業で独立してみよう。と考えるようになったんです。

そこから本格的に農業の研修をしていただいて、有機農業を学ぶためにイタリア、イギリス、トルコなどの農家にホームステイしながらの研修に行ったり、

千葉県がやっている農業大学校というところで研修を受けた後、この土地でねぎ農家を始めたんですよね。

今年で、独立してから6年目に入りました。

我孫子グラウンドの選手の声を聞いて育った健やかなねぎたち。

インタビュアー酒井:
「ねぎ」という作物を選んだのはなぜでしょう?

花島啓介さん:
我孫子の土地で育てるのに適した作物はなにが良いかを、農家の先輩に聞いた時に、
「ねぎ」か「かぶ」が良い。
という答えが返ってきたんです。

この二つを比べた時に「かぶ」を選ばなかったのは、かぶを洗うために新たに井戸を掘ったり、排水環境を整える設備投資が大きくなりそうだったのが理由です。

そういったこともあって「ねぎ」の方が始めやすかったということはありますね。

あと単純に、僕は「ねぎ」が大好きですから笑

グリロケとの出会いで夫婦共にラグビー熱が全開に!

左・花島啓介さん、右・花島未来さん

インタビュアー酒井:
ラグビーを好きになったきっかけはどう言ったものですか?

花島啓介さん:
私の方は、学生時代から「ラグビー」とはずっと接点はあったんです。

最初は学生時代にテレビドラマ「スクールウォーズ」にハマって、それで高校時代にラグビー部に入ろうと思ったんですが、乱視がひどくてコンタクトもできない状態だったので…一旦諦めて。

その後、農業研修でイギリスに行った時に、始めてラグビーの試合を観戦に行く機会があったんですよ。
ただ、その時は座った座席が、玄人受けする「ゴール裏のスタンディング席」だったので、本当によくわからないまま試合が終わってしまって。
実は、そこで現在グリロケに所属しているトム・マーシャル選手の姿を見ていたり…

実は当時の雑誌に、最近サインももらったんですよ。

その後、この場所でねぎ農業を始めてから、我孫子グラウンドの選手の声が毎日聞こえてくるわけです。
常に彼らの試合を観にいきたいなぁ。とは思っていたんですが…

作業場のすぐ裏にあるNEC我孫子グラウンド。

独立して農業を始めた当時はまだ仕事に慣れておらず、観戦に行けるほどの気持ちの余裕がなかったんです。

そうこうしているうちに、2019年のラグビー日本W杯が始まって。

「それは流石に見にいこう!」
と思ってチケットを予約しようとしたら、競争率が高すぎて取れず。

とにかく、私はラグビーとずっとニアミスしているような状態だったんですよ。

ただ、去年、知人から柏の葉スタジアムで行われたグリロケと静岡ブルーレブスの試合のチケットを頂きまして。
ついにラグビーをしっかり見に行ける!!と会場に行ってみたら、まぁ面白くて!!

こんなに面白い試合をしてくれている地元のチームをなんとか応援したい!
と思ってNECに即連絡してみたんですよ。

インタビュアー酒井:
一試合見て、いきなり連絡したんですか!

啓介さん「グリロケに何かできないか、すぐ連絡しましたよー!」

花島啓介さん:
本当にすぐに連絡しました笑

「我孫子グラウンドの裏で、ねぎをつくっているものですが、
育てたねぎの一部を選手のみなさんのために、寄付させていただけませんでしょうか?」

みたいな感じですね。

そうしたら、それを見たNECのご担当のタケイさんという方が、
自分でねぎを作るくらい大のねぎ好きだったらしく、
「ぜひお願いします!」
という返事をいただきまして。

ねぎ大好きのグリロケ営業タケイさんと花島未来さん

そこから、ねぎの収穫シーズンになると、週に一度、グリロケにねぎを提供させて頂いております。

インタビュアー酒井:
グリロケの選手たちの体づくりに、花島さんのところのねぎが役立っているんですね〜!!

奥様はラグビーのことがどのように好きになっていったんですか?

未来さん「昔からマッチョな男性が好きだったんです。」

花島未来さん:
私の場合はラグビーが好きということよりも先に「マッチョな男性が好き」というところから入ってるんですよ笑
たまたま私の高校時代に、ラガーマンのクラスメートがたくさんいたんですよね。

ラグビーそのものには全く興味はなかったんですが、ラガーマンのマッチョな体型は、すごいカッコいいとは思ってました。

その頃は勝手に「将来はラガーマンと結婚するんだ」と考えていましたね笑

インタビュアー酒井:
そのクラスメートのことを、当時、好きになったりはしなかったんですか?

花島未来さん:
なんというか…
そのクラスメートのラガーマンたちは、性格があまり好みじゃなかったんですよね。

当時、ラガーマンはものすごいモテていたので、チヤホヤされすぎて調子に乗っていたんですよ。

それが嫌だったので、付き合いたいとは思いませんでしたね。

ただ、夫のねぎ農家を手伝うようになって、
我孫子グラウンドでグリロケ選手たちの声を日々聞くようになってから、ラグビーそのものに興味が出てきたんです。

そして、夫と一緒にラグビーを見に行ったら、やっぱり面白かったんです。

日々グリロケの選手たちの掛け声を聞いていましたから、
始めて柏の葉スタジアムで選手たちの姿を目の当たりにした時に、一気に親近感湧いたんですよね。

啓介さん「グリロケの試合を見たことで、ラグビーに対する意識が上がったんですよね。」

花島啓介さん:
一度試合を見に行くと本当に面白いもので、この辺りを歩いているグリロケの選手たちにも気づけるようになるんですよ。

今まで、ふつうにその辺を歩いていたはずの選手たちの姿が、ちゃんと目に飛び込んでくるんですよね。

ガソリンスタンドとかヤオコー(地元のスーパーマーケット)に選手らしき姿があると
「あっ」って気づくようになるんです。

意識の差で本当に変わるんですよ。

インタビュアー酒井:
グリロケの試合を見に行ったことで、ラグビー熱が開花したんですね〜。

ラグビーの魅力は「親近感」と「多様性」

未来さん「距離が近いと、もっと選手を応援したい!という気持ちになりますよね。」

インタビュアー酒井:
ラグビー特有の魅力を感じたポイントについて教えてください。

花島未来さん:
選手と観客の距離が、他のプロスポーツに比べると非常に近いところが面白いですよね。

試合が終わった後、選手がスタジアムまで来てくれる!

サッカー観戦が好きな友人と一緒にラグビー観戦に来た時には、試合後に選手が観客席の目の前まで来てくれるのを見て、

「こんなに近くて大丈夫なの?!!」と驚いてましたよ。

その距離感の近さが「もっと応援したい!!」という気持ちに繋がりますね。

花島啓介さん:
私はラグビー選手の多様性が非常に面白いと感じてます。

様々な国のさまざまな体格の選手たちが自分の持ち味を活かしながら、同じグラウンドでぶつかり合う姿が面白いですよね。

個性を活かしつつも、個人技があまり突出しない。

サポートする人間がいてこそのスポーツというところに魅力を感じます。

縁の下の力持ちでチームを支える「フォワード推し」

啓介さん「フォワードで頑張っている選手全員が大好きです。」

インタビュアー酒井:
グリロケの推し選手がいれば教えてください。

花島啓介さん:
私は「フォワード推し」ですね。

誰か一人というよりも「フォワードの選手全体」が好きなんです。

テレビで抜かれるような派手なプレーを支えるフォワードの選手たちの姿勢、体を張ったプレー。

なんとも…好きなんですよ。

インタビュアー酒井:
奥様は推しの選手がいらっしゃいますか?

未来さん「土井選手のしぐさや動きにトキメキます!」

花島未来さん:
私は「土井 貴弘選手」が好きなんですよ。

なんというか、動きとか雰囲気が好きなんですよね。

一番好きなのは土井選手のスクラムを組む時に隣の選手と密着するために、

「グッ!!!」

と勢いよく手を引く動き。それを見ることができると…

「あっ、出た!」っ思わず隣の人に伝えちゃうほど、なんか嬉しいんですよ笑

気合を入れるためだと思うんですが、なぜかトキメくんですよねぇ。

あとは、真面目なベテランっぽい雰囲気を出しながら、たまに可愛らしいハニかむような仕草があるのも。
なんか良いですよね。

試合で見せる厳しい顔とのギャップが、なんか良いなぁと思います。

ラグビーを観にいくことで、仕事にもメリハリが出る。

インタビュアー酒井:
ラグビーを観戦することで得ることができた新しい価値観などありますか?

花島啓介さん:
個々人の能力を活かすということを、仕事でも意識するようになりましたね。

農業についても一人でやっているわけではなく、家族というチームでやっています。

その中で、みんなの個性が生きるような仕事をしていきたいなと思っています。

後は、観戦を通じて仕事以外の人間関係ができるのが非常に良いと思っていますね。

花島未来さん:
「新しい居場所」が出来たみたいな感じなんですよ。
家族で農業を営んでいるので、普段は本当に他人と関わることってほとんどなかったんですよ。

インタビュアー酒井:
たしかに一緒に応援している方々と、試合以外の日も食事するような機会もありますしね。

サポートチーム同士で天王台「味日和」で食事会。

花島啓介さん:
そうなんです。そこに集まる方々も、本当にバラエティに富んでいて。
みなさん、ラグビーの楽しみ方もそれぞれに持っていて。

それこそ多様性のあるグループなんですよね。
やっぱりラグビーの魅力は多様性というところに落ち着くんですよ。

あとは、ラグビーを見てからは「楽しむ時間」をしっかり取ることを目標に仕事も組むようになりました。

農業ってどうしても天候に左右されますし、やることが次から次へと出てきてしまうんですよ。

だから、ついつい自分のやりたいことを後回しにしがちだったんですが、

「ラグビーの試合を絶対に見にいくぞ!」
と決めてからは、そこから逆算してスケジュールを組むようになりましたね。

大変さは変わらないのですが、前よりも仕事にメリハリが出るようになりましたね。

作業場に貼られたグリロケのポスター

次回は「湖北白ばら幼稚園の鈴木公三さん」

インタビュアー酒井:
それでは、次にインタビュー記事を見て見たいグリロケ推しの方をご紹介いただけますか?

花島未来さん:
湖北白ばら幼稚園の鈴木公三先生ですね。
いつもスタジアムで一緒になるのですが、サポートチーム仲間で、地元の幼稚園の園長先生をされている方です。

ほぼ毎試合、柏の葉スタジアムにグリロケを応援しにいらっしゃっているんじゃないでしょうか?

公三先生に…
バトン(ネギ)を託す!
※こちらで使用したネギは酒井が後ほど責任をもって、大変美味しくいただきました!

伸び伸びとプレーを楽しんでいる選手たちの姿を、私たちは見に行きたい。

「楽しんでプレーしてほしい。それを私たちは見に行きたいんです。」

インタビュアー酒井:
それでは、最後にグリロケの選手たちに声援をおねがいします。

花島未来さん:
勝っても負けても、自分たちのラグビーをしてもらえたらな。と思います。

変にプレッシャーを感じてガチガチになるんじゃなくて、どんな結果になろうとも選手一人一人が存分にプレーを楽しんでくれた方が良いですよね。

私たちはその姿を見にいきたいと思っていますから。

花島啓介さん:
プロスポーツとして、やはり「結果」は求められると思うんです。ただ、それはそれとして。

まずは、選手の皆さんが自分の持ち味を活かして、のびのびとプレーをしてくれる姿を私たちは楽しみにしています!

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