人生において必要な「痛さ」をラグビーは与えてくれる。

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ゆーだいさんが、今でもラグビーを続けている理由って何なんでしょう?
雄大(ゆーだい)さん
それは、ラグビーは観戦するとやりたくなるし、プレーすると観戦したくなる。
だから、僕の場合、ずっとラグビーのこと考えちゃうんですよね。
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…それって中毒ですよね!ラグビー中毒じゃないですか!
雄大(ゆーだい)さん
笑)いや、本当にそうなんですよ。
あとは…「痛さ」がたまに生活の中に欲しくなるんですよ。
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痛さ..ですか。
雄大(ゆーだい)さん
人生において「しんどいこと」が必要なんでしょうね。
ラグビーってプレーしていると、理不尽だったり、訳のわかんないことがたくさん起きるんですよ。
その辛さを経験したからこそ、人生で何か起きた時にも頑張れるみたいな。
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ラグビーで心身ともに、人生を「前へ」進めるための方法を学んでいるんですね。
雄大(ゆーだい)さん
そう。精神的にも肉体的にもしんどい体験が、人間が生きていくには必要なんですよ。
ウチの子供も今はラグビーをやっていますが、ラグビーのことについては、かつて監督が自分にかけてくれた言葉を伝えていますからね。
「自分が目の前の敵から逃げちゃったら、チームは負けちゃうんだよ」って。
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ラグビーって、「前に進むための痛みを知る」スポーツなんですね。
雄大(ゆーだい)さん
まぁ、そうなんでしょうね。
ラグビーでつながる関係は、本当に面白い。

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ゆーだいさんが柏の葉にいる時って、いつも楽しそうにビール片手にラグビー友達と観戦しているイメージがあるんですよ。それを見るたびに、ラグビー友達って良いな!って感じていました。
雄大(ゆーだい)さん
そこはラグビーの良い所の一つですよね。
他のスポーツだとスタジアムに入る時に、お酒とかの持ち込みチェックとか厳しいじゃないですか。
ラグビーは昔から、「ビール片手に応援する」文化があるので、それが普通というか。
大学時にプレーしている時も「アフターマッチファンクション」があって、試合後に正装して、相手チームの選手と「お疲れ様」って声を掛け合いながらビールを飲むってこともやっていましたし。
ラグビーは、その場にいる全員で今を楽しもうとする文化があると思うんです。
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ラグビー会場はみんなで楽しむ場所であると。
雄大(ゆーだい)さん
そうですね。
コロナ後に本格的に柏の葉に通うようになったくらいなので、そんなに歴は長くもないんですけど、グリーンロケッツきっかけで繋がった人たちは、本当に楽しい人たちばかりなので。
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ゆーだいさんにとって、柏の葉は一つの居場所のようになっているんですね。
もし、ゆーだいさんから「ラグビー」を取り上げちゃったら、どうなっちゃうんでしょう。
雄大(ゆーだい)さん
いや、それはもう大変ですよ笑
プレーも、見るのも出来ないってなったら喪失感がとんでもないでしょうね。
生きる原動力的なものが無くなっちゃうのかも。
しんどいと思いながらラグビーの練習後にチームメイトと一緒にご飯食べて、柏の葉に来てみんなでワーキャー言いながら応援して、その繰り返しが本当に楽しいんですよね

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ラグビーを介して人生を楽しんでいるという感じなんですね。
そこまでいくと、ゆーだいさんのお子さんもラグビーが勝手に好きになっちゃうんでしょうね。
雄大(ゆーだい)さん
はい。洗脳しました笑
もともと、僕は自分でラグビースクールもやっていたんですよ。
休日はそこに子供も参加させたり、一緒にグリーンロケッツの応援にも連れて行って。
最終的に、「ゲームも好きだけど、ラグビーの方が好き」って子供も自分で言い出して。
今では学校のラグビー部に入ってますからね。
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お父さんがものすごく楽しんでいたのも大きいでしょうね。
雄大(ゆーだい)さん
あぁ、それもあるでしょうね。
今、思い出したんですけど、僕も子供の頃、「お父さんが飲んでいる席」に混ぜてもらうことが多かったんですよ。
お父さんのいるコミュニティに子供ながらに参加させてもらえた。という。
お父さんの会社の職場の人とか趣味の人たちと一緒にいる時間が嬉しかったんですよね。
それを今、僕はラグビーを通じて息子とやっているという形なんでしょうね。
息子との共通の話題も増えますし、一緒に練習もできますし…
「まだ、俺の方がラグビーで強いんだから、親である俺に敬意を示せ。」って子供に言えますしね笑
あと、数年で抜かれちゃうでしょうけど苦笑
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なるほど〜。その親子逆転の瞬間は、なるべく先延ばしにしたいところですね笑
雄大(ゆーだい)さん
はい。僕はいつか、息子と一緒にラグビーの試合に出てみたいとも思っているんですよ。
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ゆーだいさんがプロップをやって…もしかしたら息子さんがスクラムメイトかもしれないですね!
雄大(ゆーだい)さん
笑)だったら、面白いなぁと思いますよね。
実際に自分の先輩でも、息子がラグビーやっているからって理由で、50代になってもプレーを続けている方もいらっしゃいますし、世の中には「不惑」を冠したチームもありますからね。
生涯スポーツだと思いますよ、ラグビーって。